◆京都・大津の一泊冬旅◆ ②
雪の比叡山 延暦寺
2/6 大津は小雨
17:40 大津プリンスホテルへ到着。このホテルで一泊することにした理由は、相方が参加するイベントに合わせたため~。この日、ホテルで行われたイベントが、今し方終わったようで、ホテルのロビーやエントランスはイベントに参加した女性たちの大集団に占拠されていた。そんなちょっと異様な雰囲気の中、なんとかフロントまでたどり着いてチェックイン。
18:30 今朝、京都駅から別行動になっていた相方が戻ってきたので、夕食に出かける。今夜はホテルの近くにあるドイツ料理のレストランに席を予約しておいた。
5分ほど歩けば琵琶湖畔にあるヴェルツブルクハウスのレストランに到着。
ドイツの都市”ヴェルツブルク”と大津市が姉妹都市になった記念に、このハウスが建てられ、現在はドイツ料理のレストランになっている。
わざわざドイツから資材も建築技師までも来て、完成したという木組みの家は、内部も木の温もりを感じる家庭的な雰囲気の店だった。
シェフお任せのコースでいただく。自分はやっぱり、白ビールを~。
カキフライやソーセージのサラダが出た。
どの料理もボリュームがあり、すっかりカロリーオーバーに。それでも美味しそうなデザートがくると、しっかり完食! ドイツビールやフランケンワインの種類も多く、本格的なドイツ料理が楽しめる店だった。 レストラン ヴェルツブルク
食事を終えてホテルへ帰る道すがら、降っていた雨に白い雪が混じり、みぞれになっていた。♪「クリスマス・イブ」の歌詞通りになるのかな~。
ホテルのイルミネーションはそんな雰囲気だった。
2/7 大津はで時々
昨日のイベントのおかげで、宿泊した部屋は33階にグレードアップだったが、高所恐怖症の自分は全面ガラス張りの窓から下を覗くだけでも怖かった。予想通りの天気で外では雪が舞っている。
琵琶湖畔に舞う雪
9:30 時折、雪が舞う程度の天気だったので、今日は予定通り、比叡山へ上り、延暦寺を拝観することに~~。実は、二年前の春に、比叡山麓の坂本までは行ったが、時刻が遅かったため延暦寺へ上がるのは諦めていた。今回はよほどの悪天候でない限り、雪の比叡山へ上り、東塔だけでも拝観して来ようと決めていた。 二年前の◆京都・大津の一泊春旅◆
ホテルの無料シャトルバスはJR大津駅へ向かうので、そこからは比叡山とは逆方向のJR山科駅まで戻る。さらに、そこから湖西線に乗り換えて、比叡山坂本へ~~。JR線は大津から京都駅に行くのは便利だが、大津駅には乗り換えがないので不便。
10:40 比叡山坂本駅からはタクシーに乗り換えて、ケーブルカー駅へ到着。
ケーブル坂本駅で
同じケーブルに乗ったのは十人ほどで、駅も閑散としていた。
せっかく空いているので、ケーブルカーからの眺めも撮ることに~
日本最長(2025m)を走るケーブルカーだが、わずか10分ほどで比叡山駅に到着。「生憎のお天気で・・・」と車内アナウンスが~。確かに曇っていて琵琶湖や遠くの山々は見えなかったが、普段は見られない美しい雪景色を見ることができた。
比叡山駅へ降り立つと、そこはもう雪国~~。どこかのスキー場にでもいるような気分に。
ケーブル駅の周りは除雪されていたが、その道の先には深い雪が~~。
東塔山内に入ると~
さらに雪は深くなり、一面、銀世界に~
改修中の根本中堂の屋根も真っ白に~
文殊楼(延暦寺の山門)の石段
雪の中の大黒堂
大黒堂の向かい側にある万拝堂で御朱印を頂く。
万拝堂からさらに坂道を上る。転ばぬように気を付けながら~~
延暦寺 大講堂と鐘楼~
大講堂を拝観した後は、国宝殿へ入り、仏像や仏画などの文化財を観賞する。
写真は延暦寺Webサイトから→http://www.hieizan.or.jp/keidai/kokuhoden
(右)千手観音立像 平安時代(重文)
国宝殿ではゆっくり休憩を取りながら、三階まである展示品を見て回る。
延暦寺に根本中堂を創建し、天台宗の本山を開いたのは最澄上人(766~822)であり、戦国時代には織田信長によって全山焼き討ちにされたことはよく知られている。自分が知っていることもそれぐらいだったが、先月、BSTVで比叡山をテーマにした番組を見た。レポーターが女優の高島礼子だったが、再放送だったのかも・・。番組の中で、とくに興味をひかれたのが、最澄と空海の関係や平安初期の朝廷と仏教の関係などの話だった。そんな番組のことを思い出しながら東塔の寺院を参拝をして回った。
幸いなことに、ここ半年ほどの間に、日本仏教の二大母山と言われる比叡山と高野山を訪れることができた。最近の流行語で言えば、”Gobuの聖地巡礼”ということかな~。ちょっとした達成感もあり、二大聖地を比較しながら観て回るのも面白かった。
延暦寺は広大な山内が”東塔~西塔~横川”の三地区(三塔)に分かれている。冬の期間は降雪のため、三塔を結ぶシャトルバスは運行されていない。そこで、今回の延暦寺巡礼は東塔だけとなる。
東塔の略図
12:30 国宝殿を出て、再び、東塔の巡拝を続ける。
(左)戒壇院~江戸時代:1678年に再建される~
(右)雪道をさらに進んで、阿弥陀堂の石段を上る~
東塔で最後の巡拝地、阿弥陀堂と東塔(法華総持院)に到着。
雪景色の中、朱塗りの社がひと際、色鮮やかに~
大講堂と阿弥陀堂では御朱印もいただいた。
西塔、横川の二塔を回れないのは残念だったが、雪の中での東塔拝観は、三塔拝観にも劣らぬほど、印象的で心に残る思い出になった。
小雪の降る道を一歩、一歩たどりながら、ケーブル比叡山駅へ戻っていく。
この続きは、 ◆京都・大津の一泊冬旅◆ ③ で~~。
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